Bluetooth LEのビーコン(アドバタイジング)送信に対応したIoTセンサを用い,センサ値データをラ
ズベリー・パイ内蔵のBluetoothモジュールで受信して表示するプログラムや,CSV形式での保存方法,クラウド・サービスへ転送してグラフ化表示する方法について紹介します(図3-1).
先にBLEの送信機を準備し,その後で受信側のラズベリー・パイのPythonプログラムを説明します.
ラズベリー・パイでBluetooth LEを受信するPythonプログラムを説明する前に、Bluetooth LEの送信機をESP32マイコンで作ります。
Espressif Systems 製ESP32-DevKit C,TTGO 製T-Koala,CQ出版社製IoT Expressなど,ESP32マイコンを搭載するマイコン・ボードに,プログラム(iottemp-ble-esp32)を書き込むことで,温度センサ値をBLEで送信できます.
ESP32マイコンにプログラムを書き込むには,ESP32マイコン開発ボードをラズベリー・パイへ接続し,フォルダiot/iot-temp-ble-esp32/target/内のiot-temp-bleesp32.shを実行します.
センサ・メダルSensorMedal-EVK-002(ローム)は,6つのセンサ・モジュールとBluetooth LE モジュールを1枚の基板上に搭載しており,コイン電池1個で数か月間,13値のセンサ・データをワイヤレス送信し続けることができる.
SensorShield-EVK-003(ローム)は,8つのセンサ・モジュールとArduino用シールド基板(部品実装済み)が付属するセンサ評価用キット.これを利用してBluetooth LEの送信機を作る.
製作したBluetooth LE送信機は,iOSを搭載したスマートフォン用アプリRHRawDataMedal2(ローム)で動作を確認します.
Bluetooth LEで送信したセンサ値をラズベリー・パイで受信して表示する.
Bluetooth LE が送信するビーコン(アドバタイジング)情報を受信する.
ESP32マイコン内蔵温度センサまたはセンサ・シールド・キットで測定したセンサ・データをラズベリー・パイ内蔵のBluetooth モジュールで受信して表示する.
Bluetooth LEで受信したセンサ値情報をクラウド・サービスAmbientに送信する.
特集 PythonでI/O制御プログラミング
[Code]→[Download ZIP]をクリック(特集 第1章~第5章までの全ファイルを含みます.解説以外の関連ファイルも含まれます)